ダークソウル×TORCH TORCH リングコレクションの第5弾、「生命の指輪」。本当は第6弾の予定でしたが、繰り上がりました。
意外なセレクトだったでしょうか? ぱっと見て奇抜だったり主張の強いデザインではないので、これまでの「銀猫」や「ハベル」に比べると印象に残りやすくはないかもしれません。
しかし、個人的にこの指輪はどうしてもやりたかったのです。
「ダークソウル」のファンならばご存知のように、装備効果は「最大HPを上昇させる」。言ってしまえば単純な性能です。そのイメージと裏腹に、左右非対称な石座はまるで、葉脈のある花びらが複雑に重なっているかのようです。腕の部分にうねうねと伸びていくツタのような造形には、魔力のようなものを感じます。
ダークで、妖しく、本当に美しい形をしています。
「ゲームの開始時から装備できる唯一の指輪」という点も気に入っています。
ダークソウル一作目の時点では、「小さな生命の指輪」という名前でした。二作目からは「小さな」が取れて「生命の指輪」になります。
名前は変わってもポジションは変わらず、キャラクターメイクのときに最初の持ち物(贈り物、副葬品)の中から選ぶことができます。
ゲームで最初に目にする指輪。序盤にふさわしい性能をもっていつつ、(一見スタンダードでも)きちんと見ると繊細でダークな意匠。ダークソウルの世界を見事にあらわしているアイテムなのではないかと思いました。
そして、非常に個人的な思いなのですが、「カタリナの皆さんのことがとても好き」ということがあります。
TORCH TORCHの第一弾商品のひとつに、ジークバルトのTシャツを作りました。
カタリナヘルムのアクセサリーも作ってしまいました。
好きなのです。
この「生命の指輪」も、強い思い入れを持ったのはカタリナのジークマイヤーのおかげです。
(正確にいうと「小さな生命の指輪」。)
アノール・ロンドで出会うジークマイヤーは、強い銀騎士が何体もいる部屋に入れず、どうしたものかウンウン悩んでいます。
銀騎士を倒してあげるとたいそう喜んで、お礼にくれるのが「小さな生命の指輪」なのです。こちらはもう、初対面になるセンの古城の時点で彼のことをすっかり気に入ってしまってますから、なんだか特別な指輪に思えたのでした。
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こうしてラインナップに加えた「生命の指輪」。
原型を引き受けていただいたのは「貪欲な銀の蛇の指輪」から引き続き、大畠雅人さんです。
大畠さんはおそろしく上手いうえに、ダークソウルが大好きというのは「銀の蛇」のときにも書きました。
さすが大畠さん、ダークソウルの世界から本当に飛び出してきたような、妖しさや美しさをまとった仕上がりになりました。細部の素晴らしさは見てのとおりです。フロム・ソフトウェアさんによる監修は、この「リングコレクション」シリーズでは初めての一発OKをいただくことができました。
特にこだわったのは、石座の部分です。石の周りの地金を高くして覆輪留めにし、同時に地金の形をうねらせることで、オーバルの石がイラストそっくりにゆがんで見えるように工夫しました。
使用したのは「ロードライト・ガーネット」という宝石です。ガーネットの中でもっとも紫色の強いものになります。
光を通すと完全に紫。とても綺麗な色です。
石座の裏には穴を開けて、光が通るようにしました。こうして見ると、指にはめたときとはまた異なる表情になります。
立体感と奥行きが出てくれました。いい色! ぜひ現物を見ていただきたいです。
ロードライト・ガーネットはご存知の方も多いとは思いますが、ただのガーネットよりもランクの高い宝石です。
正直ちょっと、かなりがんばりすぎているところがありまして、おそろしくお買い得な商品になってしまいました……。たくさん売れてくれないと(文字がかすれて読めない)
今回ももちろん、ひとまわり小さいレディースを作りました。
「貪欲な銀の蛇の指輪」では7・9・11号の展開でしたが、前回の売れゆきをみて今回は9・11・13号の展開です。
生命の指輪は、これまででもっともグッズ感が無いと言えるかもしれません。
シックな装いにぴったりです。ダークソウルを好きな方が相手でもない限り、ゲームの商品と気付かれることはまずないでしょう。TORCH TORCHのコンセプトがもっともよく反映されたアイテムのひとつになりました。ぜひ普段使いしてくださいね。
ご予約はこちらからどうぞ。
https://www.torchtorch.jp/darksouls/life_ring.html
「生命の指輪」をぜひお楽しみください!
Harada