こんにちは、TORCH TORCHディレクターの原田です。
『Déraciné』から、「妖精のブローチ」が受注開始になっています。
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PSVR専用タイトルからの商品化はかなり珍しいのではないかと思います。
『Déraciné』をプレイするためには、PSVRに加えてPS Moveモーションコントローラーを二本用意しないといけないので、ハードルは少し高いかもしれません。
そんなこともあり、同じ開発体制で制作された『Bloodborne』と比べると、このゲームをプレイされた方はかなり少ないのではないでしょうか。
それでも、この『Déraciné』はなにかの形で商品化をしたいと強く思いました。
フロム・ソフトウェアさんの制作するゲームは、どれも世界観、とくに美術へのこだわりが半端ではありません。
『Déraciné』の世界も、ほんの小さな小物から、なにげない壁やドア、窓枠やカーテンに至るまで、作りこみが隅々まで行き届いています。
本当に心地良く、ずっとここにいたいと思わされます。
素晴らしくデザインされた世界から、せめてひとかけらでも自分のリアルな世界に持ち込んで、味わうことができたら最高ですよね。
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『Déraciné』には、“温かくもミステリアスな物語”というコピーにある通り、とても温かくやさしい雰囲気ではじまります。出てくる少年少女がみんな愛らしくて可愛く、やさしい良い子たちなのです。
しかし、少年少女のイノセンスに惑わされてはいけません。
フロムさんのゲームなので……。
彼らが過ごす寄宿学校でひそかに行われている研究、実験。
忍び寄る不吉。濃厚な死の気配。
“ミステリアス”どころでなく、鳥肌が立つほどぞっとする恐ろしい場面もあります。絶望する場面もあります。それを乗り越えると、感動のエンディングが待っています。僕は号泣しました。
プレイするための物理的なハードルは確かに高いですが、そのハードルを乗り越える価値のあるゲームです。
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そんな『Déraciné』からの商品化第一弾となる「妖精のブローチ」は、物語の鍵を握る少女「ユーリヤ」が身に着けたり着けなかったりしているアクセサリーです。
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どんな時に着けていて、どんな時に着けていないか? その条件にも重要な意味が隠されています。
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制服を着ているときは、襟に着けていますね。
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ゲーム中、プレイヤーはブローチを手に持つことができます。(夕暮れの時間帯のスクリーンショットなので、色合いが赤みがかっていますが)
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裏側のCGも作りこまれています。
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持った感じを再現してみました。再現度の高さがお分かりいただけるかと思います。
ここでお見せできないのが残念ですが、商品開発にあたって非常に細かな設定画をご提供いただきました。
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裏側は、針の位置や向きをゲーム中とまったく同じようにしてあります。(違うのは針の太さですが、これ以上細くすると実用に耐えないので……。)
『ダークソウル』のカタリナヘルムのペンダントとピアス、キノコ人のペンダントでタッグを組んだアクセサリーブランド“Palnart Poc”さんに、今回も全面的に協力していただきました。Palnart Pocのアクセサリーはやさしくてなめらかで、このアイテムとのマッチングは抜群です。
本体だけでなく、箱にもこだわりました。
このブローチのためだけに設計・制作した特製の木箱です。
窓にはアクリル板がはまっており、真鍮プレートには“Déraciné”の刻印が入っています。
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蓋を開けると、ダークブルーの柔らかな起毛生地の上にブローチがしっくりと据わっています。
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ブローチを持ち上げると
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ほんのりとスリットが入っているのが、この写真でわかりますでしょうか。
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スリットには、本体裏面の針がおさまるようになっているのです。
なので水平に据わりますし、多少傾けてもずり落ちません。
身に着けない時も飾っていただけるように、ということで作ってみました。
楽しんでいただけると嬉しいです。
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Harada