いよいよ明日はダークソウル・リマスタードの発売日!
Tシャツ4デザインの予約受付が始まっています。
TORCH TORCHの第一弾商品となった2017年版Tシャツは、「ジークバルト」、「ソラール」、「篝火(8bit)」そして「歴代青ニート三名」でした。
ダークソウルはかっこいいゲームなのに、お茶目なキャラクターばかりをチョイスしちゃって、ずばりかっこよく攻め(られ)ないあたりがTORCH TORCHです。
やはりダークソウルは最高ですよねということで今年も新作を作ることになり、当然ラインナップには頭を悩ませ、ちょっと人の意見も聞いてみたりしましたが、結局好き勝手に決めました。皆さん言うことがバラバラすぎるんですもの。
ラインナップで最初に決まったのはニトです。
DARK SOULS × TORCH TORCH / 墓王ニトのTシャツ
ニトは骸骨がゴロゴロ積み重なって瘴気モヤモヤで、素晴らしいキャラクターデザインですよね。まがまがしいモチーフなのに愛嬌もかっこよさもあります。ゲーム中の立ち位置も絶妙。
墓場から地下墓地に入って潜っていくと真っ暗な巨人墓場に着いちゃって、真っ暗加減があまりに真っ暗すぎで途方にくれて、それでもどんどん潜って行ったら待っているのがこのお方。棺桶からめんどくさそうに出てくるところが最高です。お付きのガイコツがゾロゾロいるんですが、ニトの攻撃でこいつらも容赦なく吹っ飛ばされるのに虚ろな野蛮さ(?)を感じて大変によろしかったですね。
このTシャツのデザイン着手がいつだっけと思ってファイルを見返したら、去年の3月で目をむきました。どうも去年の夏の商品にしたかったらしい。無理でした。
デザイン画集「DARK SOULS DESIGN WORKS」にあるコンセプト画をベースに二階調というのはほぼ最初の段階から決めていました。しかしそこから先がちっとも進まない。
blurに「THINK TANK」というアルバムがあって、そのジャケットはバンクシーなんですが、「THINK TANK」はバンクシーの中でも群を抜いて塗料がダラダラ垂れています。それがなんだか目に留まって、垂れてるのってニトに合うかもと思いました。
なのでステンシルっぽくしたかったというよりは、ニトからなにかを垂らしてみたらステンシルっぽくなったという順序です。はじめはひかえめに垂らしていたのですが、配置のバランスをとるうちにぐんぐん伸びていきました。なにが垂れているのかは知らない。
コンセプトアートをそのまま二階調化すると情報量が減って顔あたりがよくわからなくなるので、顔の部分だけゲーム中から持ってきています。
延々ぐずぐずいじり続けていましたが、結局お気に入りのデザインになって良かった! なんとかなるものです。ダークソウルを好きな人にしかなんだかよくわからないし、かなり着やすいと思います。
ダークソウルIIのも作りたいなあということで、緑衣の巡礼、シャナロットさんです。
DARK SOULS × TORCH TORCH / 緑衣の巡礼のTシャツ
みどたんですね。
これははじめからデザインが頭にあって作りはじめたので、ニトとは比べ物にならないくらいにすんなりと完成しました。
悩んだのは文字の色で、そのへんにいる人を捕まえてはいろんな色のバリエーションを見せて意見を聞きました。
いろんな人に聞きすぎていろんなことを言われたので、結局はじめから自分がいちばんいいと思っていたピンクと、派手なのが苦手な人用にライトグレーの極端な二種類を用意して解決ということにしましたが、どうでしょうか。
みどたん本体はツヤ無しの薄刷りで、文字の部分には別版でクリアの艶出しインクをこってり乗せて変化をつけました。どうしてもなにか印象に残る要素を入れたくなってしまいます。
みどたん、いいですよね。「僕に向かって喋ってます?」って聞いちゃいたくなるような、「それ独り言じゃないですよね?」みたいな、遠まわしに話しかけてくる感じがたまりません。それでいて目を離すと岩に腰掛けて頬杖ついたり足をパタパタさせてたりするのでグッとやられます。
それにしても、「苦難を求めなさい」って。 さらっと身も蓋もないこと言う。
双王子ローリアンとロスリック。ロスロリ兄弟です。
DARK SOULS × TORCH TORCH / 双王子ローリアンとロスリックのTシャツ
個人的に「ダークソウルIII」で一番ゾクゾクきたボスが彼らでした。病的な、耽美なものにどうしても惹かれます。兄のローリアンはデーモンの王子を倒すくらい強かったのだが弟のロスリックの呪いで声と歩みを失い、しかしローリアンはそれを望んでいたというらしい。見た目や立ち振る舞いだけでなく、ふたりの関係にまでゾクゾクきますね。大好きです。
たまらん |
彼らも最初期、ニトと同時くらいにラインナップを決めたキャラクターです。
はじめはニトみたいに二階調割りで考えていて、もう使うことのないデータなので供養として見せますが(ファイルの日付を確認したら、これも去年の3月でした!)
こんなデザインを作ってみたりしてました。ゲーム中のムービーでは剣先まで画面内に入っていないので、涙ぐましく剣先までデッチ上げたようです。これを縦に色違いで並べようかなとか思ってたんですが、こりゃキャラと違う、ポップになりかねんということでヤメです。
画面中のキャプチャやコンセプトアートを元にするのではなく、イラスト描き下ろしでいくことにしました。上のが方針転換した構図案です。ローリアンとロスリックの頭の位置が最終版と逆だなあ、今気付きましたが。
これをイラストレーターのpishaさんに渡しました。彼は僕が絶大の信頼を置くスーパー絵描きで、大学の先輩でもあります。
何回かのキャッチボールを経て、pishaさんが描いてくれたラフがこれです。
バッチリ! 構図はこれでキメです。
「これを山本タカトっぽい感じに仕上げてほしい」とお願いしたら、ゴリゴリにやってくれました。
ポスターにして飾りたいくらい。最高です!
pishaさんにはあの人気キャラも描いていただいていて、2018モデルの第二弾で見せられるはずです、多分。そちらもどうぞお楽しみに。
最後にロートレクさんです。
DARK SOULS × TORCH TORCH / 女神の騎士ロートレクのTシャツ
2017年版では「ジークバルト」「ソラール」「青ニート」とキャラの立ってるNPCたちをTシャツにしてきて、その文脈を継ぐものを今回も作りたいなと思いました。様々なキャラクターが頭をよぎる中で、「寵愛の指輪」もリングコレクションにラインナップしたことですし(彼が持ってるのは寵愛と“加護の”指輪ですが)、ロートレクに決めました。
いいですよね、この人。見た目はすさまじくかっこよくて、Tシャツの構図だとわかりづらいですが、二本の腕で自らを抱きしめるような形の鎧がたまりません。「運命的な美しさを謳われる」という女神フィナに身を捧げる騎士で、「孤独の中で女神の寵愛を信じ、全てを捨てた」のだそうです。エモい。
女神以外がどうなろうと知るかとばかりにたいへん外道なおこないを見せるのですが、過去になにがあったのでしょうか。女神フィナさんの寵愛は蝶のように移り気なそうです。彼は彼で、色々大変なのかもしれない。なにしろ魅力的なキャラクターですね、憎いですけど。
デザインは最終的にドンズバでいくことにしました。座りポーズがかっこいいので仕方ない。Tシャツ自体を抱かれ鎧にしてやろうかとも一瞬考えましたが、ギャグになるのでやめました。
これはアイアンマンのTシャツです |
「哀れだよ、炎に向かう蛾のようだ」をどうしても入れたかったので、色んなフォントを重ねたり並べたりして配置しましたが、手描きのフキダシがいちばんしっくりまとまったのでこうなりました。立ってるときの台詞ですが気にしないでください。それから「クックックックッ…」もどうしても入れたかったので入れております。
4デザイン解説は以上です。
とにかく気を使ったのは日常で着やすい/着られるかどうかでした。
近々着用写真をアップする予定なので参考にしてみていただけると幸いです。
着られんよという方がいたらごめんなさい……。いや、着られます。本当に。
この4種は、2018年モデルの第一弾。
双王子のところでも少し触れましたが、ということは第二弾もあるわけで、鋭意製作中です。
鋭意製作中ということはまだ全部できていないわけで、うーむ…うーむ…困ったなあ…。
ウーム |
とにかくもうリマスタードだ、リマスタード!
つらいことは忘れてロードランで会いましょう!
それでは。
Harada