「寵愛の指輪」が受注開始になりました。
制作中です! とはじめて告知をしたのが去年、7月のワンダーフェスティバルだったのでかなりお待たせしてしまいました。
「寵愛の指輪」はご存知、最大HPとスタミナと最大装備重量を増加させるという大変にお得な装備品です。
役に立つし形も素敵なので、お気に入りだと仰る方が多いですね。
シリーズ初期の「銀猫」・「ハベル」を発表した当初から、「緑花」と並ぶくらいにたくさんのリクエストを頂きました。
※「緑花」については、今回は棚に上げとく感じで話を進めます。悪しからず……。
正確に言うと、一作目ダークソウルの「寵愛と加護の指輪」とダークソウルIIIの「寵愛の指輪」を合わせてリクエストが多かった、ということになります。
じつは「寵愛と加護」と「寵愛」は、同じようで微妙に違うのです。
並べるとわかりやすいですね。
「寵愛と加護」はモチーフとウデ(リング)が一体になっていて、「寵愛」は菱形のモチーフが別パーツになっています。
ゲーム中での指輪入手の流れは、「寵愛と加護」のほうが面白いですね。
* * * ネタバレを含むので、未プレイの方はご注意ください * * *
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「ダークソウル」一作目の旅の途中で、金色の鎧を身にまとった騎士が牢屋に閉じ込められて困っているところに出くわします。彼の名はロートレク。
抱かれたような形の鎧がかっこいいこの人を親切心で助けてあげると、メイン拠点の「火継ぎの祭祀場」にやってきます。
クックックッとか不敵に嗤うので怪しい感じの人だなと思っていたら、なんと「祭祀場」の篝火を守っている火防女を殺して去ってしまいました。重要な拠点なのに、休憩もレベルアップもできなくなってしまったじゃないか! せっかく助けてあげてこの仕打ちです。
ロートレクに復讐を果たさねばなりません。
火防女殺害現場に落ちていた黒い瞳のオーブに導かれ、アノール・ロンドで戦闘となります。が、やつは戦士と魔法使いの二名を従えて襲いかかってくる。三対一とは、卑劣だよ貴公!
なんとかかんとか倒し、火防女を蘇らせることができる魂とともに手に入れられるのが、「寵愛と加護の指輪」というわけです。だいぶ大変なイベントでしたよね……。
苦労しただけあって、その装備効果は絶大です。最大HP、スタミナ、最大装備重量が20%も上昇します。一作目では指輪を一度にふたつまでしか装備できないので、この効果盛りだくさんぶりは有難い! しかし、大きな落とし穴が……。
一度装備したら外せないのです。
正確には、一度装備して外したら壊れる。
強力な装備効果を得るかわりに指輪の装備枠を半分潰すか否か、プレイヤーは究極の選択を迫られることになります。
これだけ色々あるので、この指輪に思い入れを持つ方が多いのもうなずけます。
「ダークソウルIII」では、イルシールの貯水槽にいるでかい犬(サリヴァーンの獣)を二体倒すことで、「寵愛の指輪」を手に入れることができます。
装備効果は一作目よりも弱くなりましたが、そのかわり外しても壊れない!
多くの方が、気軽にお世話になったのではないでしょうか。
* * * ゲームを未プレイの方、ここからネタバレはありません * * *
「寵愛と加護の指輪」と「寵愛の指輪」どちらを商品化するか迷いましたが、誰もがよりはっきりと形を認識できる「寵愛の指輪」を取りました。
一作目のインベントリは、アイテムの形状はアイコンほどの大きさでしか表示されません。
しかし、三作目のインベントリではアイテムがきちんと大きなイラストで表示されます。
ゲーム中のデザインの完全再現を目指すこの「リングコレクション」シリーズにとって、このUIの違いは大きい。
きっとダークソウルの世界では、指輪は生き物のように時代を経ると形や効果が変わっていく……んじゃないかな……?
なので、ロートレクファンの皆様もそういうこととしてぜひ、お願いします。ね。
それにしても、なぜ寵愛が残って加護が消えたんだろう? 理由がちょっと気になりますよね。
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原型制作は、PSYCHO MONSTERZ/ 三島わたる氏と、「貪欲な銀の蛇」「生命」も手掛けていただいた大畠雅人氏が担当。
ゲーム中のイラストを完全再現すべく、菱形の中の複雑な意匠をくまなく拾いあげました。
ゲーム中のイラストと並べた画像です。
ぜひ見比べてみてください!
大きな写真で見るとなかなか実感がわかないかと思いますが、指輪はこの大きさです。
とことんまで作りこまれていることが伝わると嬉しいです。
ウデ(リング)部分がゲーム中イラストよりも太くなっているのは、ウデの両サイドの縄状の造形を再現するためです。大きさが大きさなだけに、そこは何卒ご容赦を……。
女性や指の細い方にも楽しんでいただけるように、ひと回り小さなレディースモデルをいつものようにご用意しているのですが、今回はちょっとしたチャレンジをしています。
「銀猫」と「ハベル」、「鉄の加護」では、メンズ3サイズ・レディース1サイズでした。
それを「貪欲な銀の蛇」、「生命」でメンズ3サイズ・レディース3サイズに増やしました。
今回はメンズ4サイズ・レディース5サイズの計9サイズ展開!
自分の指に合うサイズが無くて悲しいという声にお応えしたかったのは当然ですが、一番大きかったのは、シルバーに古美加工という商品になったからです。
めっきがかかっていると、専門店でも気軽にサイズ直しをすることができません。
これまで僕たちがおそるおそるサイズ展開を試してきたということは、このリングコレクションをお好きな方ならご存知かと思います。
なぜおそるおそる試してきたかは格好のよい話ではないのでアレですが、今回はちょっとがんばってみた次第です。なにとぞよしなに……。
今回の開発でもっとも時間がかかったのが、色の再現です。
トライ&エラーを繰り返しました。上の写真は、没となった試作品たち。
粘ってよかった……。
最終的には、かなり良い感じにダークソウルな風合いが醸し出せたと思います。自信の一作に仕上がりました。
普段使いにも。これまでのシリーズで、「生命」と並ぶくらいに日常に溶け込みやすい指輪ですね。ぜひひそやかにダークソウルを身に着けて、楽しんでいただければ幸いです。
ご予約はこちらから。
「寵愛の指輪」、どうぞよろしくお願いいたします。
Harada
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